「六波羅蜜(ろくはらみつ)」
六度ともいい、「度」の字は渡の字と同じ意味で、わたす、わたるということです。下記の六つの修行は、人々を迷いのこの岸より、悟りの彼の岸に渡す修行です 。

布施(ふせ)
財施(物を施す)、法施(教えを施す)、無畏施(畏れない心を施す)
持戒(じかい)
仏様の戒を守る。
忍辱(にんにく)                         
どんな苦しみをも忍び、どんなに辱められてもそれに耐えること。
                      精進(しょうじん)
                         正しい修行を不断に継続すること。
                 禅定(ぜんじょう)
                         妄想や雑念から起こる心の動揺を去って念を一所に定めること。
                 智慧(ちえ)
                      
仏様の悟りの智慧を修めること。




 「心を清める」
人には、迷いと苦しみのもとである煩悩がある。この煩悩のきずなから、逃れるには5つの方法がある。

 一、ものの見方を正しくして、
   その原因と結果とをよくわきまえる。
 
  すべての苦しみのもとは、心の中の煩悩であるから、その
  煩悩がなくなれば、苦しみのない境地が現れることを正しく
  知るのである。見方を誤るから、「我」という考えや、
  原因・ 結果の法則を無視する考えが起こり、この間違った
                          考えにとらわれて煩悩を起こし、 迷い苦しむようになる。

                  二、欲をおさえしずめることによって
                      煩悩をしずめる。

                          
                   明らかな心によって、眼・耳・鼻・舌・意の6つに起こる欲を
                  しずめて、煩悩の起こる根元を断ち切る。

                  三、物を用いるにあたって、
                      考えを正しくする。

                          
                           着物や食物を用いるのは享楽のためとは考えない。着物は
                           暑さや寒さを防ぎ羞恥を包むためであり、 食物は道を修める
                           もととなる身体を養うためにあると考える。この正しい考えの
                          ために、煩悩は起こる ことができなくなる。

                  四、何事も耐え忍ぶことである。
                         
                           暑さ・寒さ・飢え・渇きを耐え忍び、ののしりや謗り(そし)を
                           受けても耐え忍ぶことによって、自分の身 を焼き滅ぼす煩
                           悩の火は燃え立たなくなる。

                  五、危険から遠ざかることである。

                          賢い人が、荒馬や狂犬の危険に近づかないように、行って
                           はならない所、交わってはならない友は遠 ざける。このよう
                           にすれば、煩悩の炎は消え去るのである。

                                                   『仏教聖典』より。



「七覚支」
〜覚りを得るための七つの条件〜

@ 択法覚支(ちゃくほうかくし)
  
・・・真理の正しい教えを択ぶ。

A 精進覚支(しょうじんかくし)
   ・・・心を純一にして精進していくこと。

B 喜覚支(きかくし)
  ・・・信心により法悦歓喜が出て、日常の 所作にも感謝と喜
                              びが満ち満ちる。
                        C 軽安覚支(きょうあんかくし)
                          ・・・ 心が軽く安らかで、愚痴な どでてこない。くよくよしない。

                        D 念覚支(ねんかくし)
                       
・・・・仏の教えを信じて忘れず、信を持ち続けること。

                        E 定覚支(じょうかくし)
                           ・・・・心が信により定まっていること。

                        F 行捨覚支(ぎょうしゃかくし)
                       
・・・・・自分の功績等に執着することなく全て捨てられること。




 「三法印」
   
諸行無常(しょぎょうむじょう)
・・・・この世の中で常なるものは何もなく絶えず変化している。
      
諸法無我(しょほうむが)
・・・・・・・すべてのものには我となる主体がない。
   
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)
・・・・・・一切のとらわれやこだわりを離れた姿。


                 一切皆苦(いっさいかいく)
                 
・・・・・・一切は皆苦であること。                                                
                          
                            これをいれて『四法印』ともいう。   



「因果の法則」
お釈迦様は悟りを開かれて、『すべてのものは縁に因って生じ、縁に因って滅びる』と言われました。花でも種をまかなければ芽はでません。芽が育つ為には水と空気が必要です。この水と空気が縁です。どのような因業をもって生まれてきても、お釈迦様の教えを聞き善根を積むという縁により、結果が良くなってきます。

因果経というお経に
『前世の因を知らんと欲せば、すなわち今世に受くるところのもの
 これなり。後世の果を知らんと欲せば、すなわち今世に為すとこ
                         ろのものこれなり。』とあります。

                        今世でお釈迦様の教えに出会い、信仰をもつことによって、感謝
                         の心が湧いてきて法悦歓喜の生活となり、身・口 ・意(しん・く
                      ・い)、身の行い、言葉、心遣いで善業を積むことができ、平
                       安で幸福な境界を得られることになります。




 「十界」
私達の心には十の世界があるといわれていますが、仏様の教えを聞くまでは六道と言って六つの世界を行ったり来たりしています。

<六道>

地獄界・・・・・・怒りの心

餓鬼界・・・・・・貪欲な心

畜生界・・・・・・愚かな心

                    修羅界・・・・・・争いの心

                    人界・・・・・・・・穏やかな心

                    天上界・・・・・・喜びで満たされている心



「四無量心」
仏様の徳の一つで、大きな四つの心

慈心(じしん)・・・・多くの人の幸福を願う暖かい心


悲心(ひしん)・・・・多くの人の苦しみを除こうとする大きな心


喜心(きしん)・・・・・多くの人の幸福を共に喜ぶ広い心


                 捨心(しゃしん)・・自分がほねおったことに報いを
                    求めない。 人の過ちを忘れて許す大きな心




 「五根・五力 」

「五根(こん)」というのは私達が信心を定める根本になるもの。

「五力(ごりき)」というのは『五根』により間違った思想を打ち破る『力』が生ずること。





「五根(こん)」

●信根・・・・・仏の教えを信じることを生活の根本とする。

●精進根・・・・心を純一にしてその信心を増していくこと

●念根・・・・・・仏の教えを信じて忘れないこと。
          信をいつまでも持ち続けること。

●定根・・・・・・心が信により定まっていること。

●慧根・・・・・・すべてのものの真実の相を見ること。

「五力(ごりき)」

●信力・・・・・「信根」により、「邪信」を破ることができる。

●精進力・・・・「精進根」により、「懈怠」を破ることができる。

●念力・・・・・・「念根」により、つまらない「邪念」を打ち破ることができる。

●定力・・・・・・「定根」により、心の乱れがなくなり「邪想」を破ることができる。

●慧力・・・・・・「慧根」により、諸々の迷いの「諸惑」を破ることができる。